冬の血圧上昇について|桜ヶ丘クリニック|兵庫県伊丹市の総合内科・腎/高血圧内科

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冬の血圧上昇について|桜ヶ丘クリニック|兵庫県伊丹市の総合内科・腎/高血圧内科

冬の血圧上昇について

皆さん、突然ですが家庭血圧を測っているでしょうか?特に40歳以上の方は高血圧が非常に多くなりますので定期的に家庭血圧を測定することをお勧めします。というのも実は日本には高血圧の患者さんは約4000万人いると言われています。しかし実際は約2000万人程の方は未治療のままとなっております。理由としてはやはり『高血圧がほとんどの場合無症状』であることが大きいですね。

 

そして特に冬の季節は血圧が高くなるため注意が必要です。冬に血圧が上がる理由としては、寒さによる血管収縮、汁物が増えることによる塩分摂取過多、運動不足、睡眠時間の短縮、等が挙げられます。血圧の急激な上昇は脳卒中や心筋梗塞の大きな原因となります。救急に従事したことのある医療者であれば常識的な内容ですが、血管系の疾患(心筋梗塞/脳卒中/大動脈解離等)は明らかに冬が多いため冬の救急は地獄のような現場になることが多いです。逆に夏場の救急はコロナ以前は本当に患者数が少なく楽なものでした。

 

突然心筋梗塞や脳卒中のような大病になることを防ぐためにも、特に冬季は日々ご自身で家庭血圧を測定し、平均して高めの数値が出る方は早めに医療機関に受診して治療を受けて頂くことをお勧めします。当院は腎高血圧内科が専門ですのでその際はいつでもご相談下さいね!

 

※なお高血圧の薬の副作用を懸念される方も多いですが、血圧を放置するリスク vs 降圧薬による副作用 で考慮した場合、前者の方が圧倒的に100倍くらい危ないです。高血圧合併症としての心筋梗塞や脳梗塞は適切に治療したとしても、大なり小なり必ず後遺症が残ります。逆に降圧薬による副作用は早く気付いてやめたらすぐに治まります。副作用なんかよりも何倍も怖い高血圧合併症を防ぐためにも血圧が高い場合は是非前向きに治療を検討してください。