効率の良い問診方法として痛みのOPQRSTがあります。詳細は以下の通りです。
・Onset:発症機転 「いつから始まったか?」→最重要
・Palliative&Provoke:寛解・増悪 「どんな時に良く/悪くなるのか?」
・Quality&Quantity:性状・強さ 「どんな/どれくらいの痛み?」
・Region:部位 「どこが痛くなる?」
・Symptoms:随伴症状 「他にどんな症状がある?」
・Time course:時系列 「最初はどうで、それからどうなって、今は?」
これを用いることで胸痛や腹痛、背部痛、腰痛、他のどんな疾患においても必要事項を短時間で効率的に聴取することができます。このようにOPQRSTの問診法により最短経路で余すことなく診察を行い鑑別診断から一つずつ除外できる疾患をそぎ落としていき、一つずつ候補を絞っていくことが内科医のスキルとして非常に重要です。診察時間は有限ですのでいかに『効率を保ちながら短時間で正確に答えにたどり着くことができるか』が内科医の実力の見せ所というわけです。