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高血圧とは
高血圧は、血圧が高い状態が続く状態です。日本高血圧学会によると、高血圧というのは、くり返し測っても上が140mmHg・下が90mmHg以上である状態を言います。
そもそも、血圧とは心臓からの血液が血管を押す力のことです。通常、激しい運動・精神的な興奮・寒いときなどに、血管が縮んで血圧が上がります。しかし、高血圧の方は安静状態でも血圧が高い状態です。
自覚症状がほとんどないまま進行し、高血圧が続くと、脳・心臓・腎臓などの命に関わる重大な病気を引き起こすリスクがあります。
高血圧の症状
高血圧は、自覚症状を感じないことが一般的です。
ただし、合併症のリスクが高くなると次のような症状が現れることがあります。
- 動悸
- 息切れ
- 手足のむくみ
など
高血圧の原因
- 塩分の摂り過ぎ
- お酒をたくさん飲む
- 喫煙習慣がある
- 野菜を食べることが少ない
- 運動不足
- 肥満
- 遺伝
- 精神的なストレス
など
高血圧の治療法
食事療法
高血圧の場合は、とくに塩分制限が重要です。目標塩分摂取量は1日6g未満です。日本人の平均塩分摂取量は、1日11〜12gだと報告されています。塩分を含まない調味料に変えていくなど、少しずつ減らしていきましょう。
腎臓に異常がない方であれば、果物や野菜が含むカリウムを多く摂取することで、塩分を排泄することができます。
また、牛肉・豚肉・砂糖を控え、無塩のナッツ類・全粒穀物・魚・鶏肉を多く食べることが推奨されます。
運動療法
高血圧の場合、1回10分以上で1日 40分以上の運動が推奨されます。歩数としては1日10,000歩が目標です。ただし、急に運動量を増やす必要はありません。まずは2,000歩程度増やすなど、少しずつ習慣化しましょう。
運動・減量・筋肉量の増加が血圧低下のポイントです。
薬物療法
主に、降圧剤を使用します。降圧剤には、血管を広げて圧力を下げるものと血液量を減らすものがあります。患者さまの疾患・症状・進行度などによって、種類や量を調整しながら薬物療法をおこないます。
その他
高血圧の場合、禁煙も重要です。喫煙は動脈硬化を進める生活習慣です。
完全な禁煙が理想ですが、少しずつ減らしていきましょう。
高血圧の予防法
- 食べ過ぎない
- 油っぽいものを食べない
- 塩分の摂取量を制限する
- 積極的にカリウムを摂る
- 適正体重を保つ
- 運動をする
- こまめに水分補給をする
- 飲酒量を減らす
- 喫煙をしない
など