ドクターズインタビュー

Interview

中 紀浩 Norihiro Tanaka
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桜ヶ丘クリニックは、腎臓内科・総合内科として2022年5月に伊丹市桜ヶ丘に開院しました。
腎臓にお悩みを抱える方はもちろん、
「何科に行けばよいのかわからない」「いろいろなところに不調を感じる」という方を診療するクリニックです。
田中紀浩院長は、救急や透析治療に対応する総合内科で経験を積み、あらゆる病気の多くの患者さんを診てきました。
そのなかで、予防医療の重要性に気づいたことから、自らクリニックを開業しました。
自分の症状が何なのかわからず不安な方でも「あそこへ行けば安心できる」、
そんなクリニックとして地域のみなさまの健康を長くサポートしていくことを目指しています。
田中紀浩院長に、医師になった経緯やクリニックのこだわりについてお聞きしました。

医師になられた経緯を教えてくださいinterview 01

医師になられた経緯を
教えてくださいinterview 01

医師になられた経緯を教えてくださいinterview 01

小さいころは、サンタクロースになりたいなどと言っていたようですが、幼稚園の年長のころから、なぜだか医者になりたいと言うようになりました。
そのためか、両親は中高一貫の学校という医者を目指せる環境へ進学させてくれました。医者になりたいという気持ちは中学生や高校生になっても変わらず、大学では医学部へ進学しました。
研修ではご縁があり神戸労災病院にお世話になり、そのあとの常勤勤務では、神戸労災病院の総合内科・内科救急・透析室で働くことになりました。

総合内科・内科救急・透析室とは、とても幅広いですねinterview 02

総合内科・内科救急・透析室とは、
とても幅広いですねinterview 02

総合内科・内科救急・透析室とは、とても幅広いですねinterview 02

そうですね。何科を受診すればよいかわからない方や心臓も腎臓も肝臓も悪いというような複合疾患の方など、総合内科ではすべての症状を診ます。さまざまな方を診るので、非常に勉強になりました。
総合内科が救急の部門を持っていたので同時に在籍したのですが、救急診療は病院の受付時間外に大体の悩みを答える場所ですから、内科に関わる方だけが来るわけではありません。腎臓疾患の方のための透析室も兼任していました。
実は、これらの部署は医師が上司と私の2人だけだったんです。だから、とても大変でした。
それでもがんばれたのは、上司の「患者さんは困っているんだから、自分の担当外のことでもきちんと見ようとする精神でいなければいけない」という姿勢を尊敬していたからです。とても可愛がって期待してくださって、自分としてはまだまだ未熟な状態なときでも、見限らずに「お前だったら大丈夫!」と、ずっと言い続けてくれました。
5年ほど働いたあと、ほかの病院でも勤務し、医師11年目で開業しました。

開業された理由を教えてくださいinterview 03

開業された理由を教えてくださいinterview 03

開業された理由を教えてくださいinterview 03

救急や透析室で働いていて、予防の重要性に気づいたことが開業のもっとも大きな理由ですね。救急に来られる方の多くは、予防不足なんです。悪い状態になる前に、できる限り防いであげる医者がいれば、世の中は変わるんじゃないかという気持ちが生まれました。
とくに、透析をする患者さんは、身体的・社会的・精神的・経済的な苦痛を伴います。仕事が難しくなる方も多いです。医療費は年間600万円ぐらいかかるのですが、保険診療なので国の負担も大きいのが実情です。
患者さんにとっても、社会にとっても、せめて高血圧や糖尿病で止める、あるいは、そもそも健康に過ごすほうが、きっと幸せだと思います。
腎臓の病気は自覚症状が出ないものが多く、症状が出るころにはステージ4〜5で透析をしなければならないということが少なくありません。地域の腎臓内科には、大きな病院にかかる前にみなさまの大病を予防していく大きな役割があると考えています。

患者さんとの関わりにおいてこだわりはありますか?interview 04

患者さんとの関わりにおいて
こだわりはありますか?interview 04

患者さんとの関わりにおいてこだわりはありますか?interview 04

予防についてきちんと伝えることでしょうか。
救急を担当していたために感じることなのですが、崖から落ちた後に助ける医者のほうが好かれ感謝されることが多いんです。だけど、本当は崖から落ちないようにすることのほうが大切なんですよ。まだ落ちてもいないのにうるさく言われたら、嫌厭してしまう気持ちはわかります。だけど、本当に優しいのは、落ちる前にうるさく医者なんだと思います。
ただし、むやみにうるさく言うのでなく、「この人が言うなら予防してみようかな」と信頼してもらえる医師であるように心がけています。
「だめですよ」「必要ですよ」ではなく「心配です」「あなたにこうさせたくない」「あなたをこうしてあげたい」という風に伝えます。同じこと伝える場合でも、言葉の選択次第で 全然伝わり方は異なると思うんです。
もちろん、患者さんの性格や関係性によっては「治療しないと死にますよ」と率直に伝えることもあります。本当に、なるべく健康に幸せに生きてもらいたいからです。
せっかくご縁があったからには、当クリニックに来てくださった患者さんには元気でいてほしいですね。

患者さんへのメッセージをお願いしますinterview 05

患者さんへのメッセージを
お願いしますinterview 05

患者さんへのメッセージをお願いしますinterview 05

当クリニックは腎臓内科ですが、総合内科でもあります。腎臓疾患でなくとも、高血圧や発熱など症状のある方はもちろん、なんとなく体調不良だなという方でもいらしてくださればと思っています。
そこに行けば安心できるという場所として、10年・20年と続けて、地域を守っていけるかかりつけ医であることを目指しています。
医師として安定した力を発揮できるよう、自分自身の体調・生活習慣・働き方にも気をつけながら、責任を持ってみなさまの健康をサポートし続けられればと思っています。
私は、当クリニックに来られたときが、患者さんの人生のターニングポイントだと考えています。とくに40歳を超えると高血圧や糖尿病のリスクは高まりますので、ぜひいつでも相談や検査にいらしてください。

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