【テーマ:糖尿病】 ① 本当に怖いのは『合併症』|桜ヶ丘クリニック|兵庫県伊丹市の総合内科・腎/高血圧内科

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【テーマ:糖尿病】 ① 本当に怖いのは『合併症』|桜ヶ丘クリニック|兵庫県伊丹市の総合内科・腎/高血圧内科

【テーマ:糖尿病】 ① 本当に怖いのは『合併症』

今回は糖尿病をテーマにお話しします。このテーマは扱うか否か非常に悩んでおりました。理由はシンプルで、『あまりに長くなる』からです。しかし言わずもがなですが内科診療において糖尿病は最も重要な疾患の一つです。そのためかなり長編になると思いますが頑張っていこうと思いますのでよろしくお願いします。

(1) 本当に怖いのは糖尿病の『合併症』

糖尿病は怖い、というイメージは皆さんお持ちだと思います。しかし糖尿病自体が怖いのか、というと実はそうではありません。本当に怖いのは糖尿病そのものではなく、糖尿病によって引き起こされる『合併症』です。つまり糖尿病にかかることが問題なのではなく、発病した後にも適切に治療しないことが問題ということになります。患者さん方が長期間放置する、もしくは治療していても厳密に管理できていない場合、糖尿病の恐ろしい合併症がどんどん進行することになります。そして一度進んだ合併症は決して元に戻ることはない(これを医学用語で”不可逆的な進行”と呼びます)ため可能な限り早期に治療することが勧められます。

なので健康診断等で引っかかっているけれどもまだ治療を受けていない、という方はなるべく早めに近隣の医療機関に受診してくださいね。なお当院の標榜は腎臓内科ですが、慢性腎不全/透析の一番の原因は糖尿病なので世の中の腎臓内科医は糖尿病内科医に匹敵するくらい糖尿病患者さんの診療経験が豊富です。むしろ糖尿病を診れないならば腎臓内科医としては失格といっても過言ではありません。当院に通院を検討される方々におきましてもその点は是非ご安心ください。

(2) 糖尿病の合併症の正体=『血管障害』

糖尿病の合併症として失明、下肢壊疽→切断、人工透析、心筋梗塞、脳梗塞等がよく知られているものと思います。実はこれらの合併症には共通する特徴があります。それはいずれも血管障害によるものだという点です。

そしてこの血管障害は血管の大きさで以下の通り大きく二つに分けることができます。

 ① 細小血管障害 = 網膜症、神経症、腎症 (糖尿病の3大合併症)

 ② 中大血管障害 = 心筋梗塞、脳梗塞、大動脈解離等

細小血管障害は糖尿病のみが引き起こす特有の疾患であり、糖尿病性網膜症/糖尿病性神経症/糖尿病性腎症を合わせて『糖尿病の3大合併症』と呼びます。これらは糖尿病を適切に治療すればこれらは回避することが可能です。

逆に中大血管障害は糖尿病だけではなく高血圧や脂質異常症,喫煙,加齢,慢性腎不全等でも引き起こされるものです。そのため心筋梗塞や脳梗塞を防ぐためには、糖尿病の治療のみでは駄目で同時に高血圧や脂質異常症等に対する治療も重要となります。

 

 

長くなりましたので続きは次項でお話しさせて頂きたいと思います。